不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~


「よぅ!」

後ろから肩を叩かれ

「あ、千葉先輩片桐先輩」

俺と悠は慌てて立ち上がり後ろを向き

「先輩達も来てたんですか?」

「コイツに無理矢理」

「あら失礼ね。凛のピアノ聴きたいって言ったくせに」

片桐先輩が

「私は毎回来てるのよ。一応卒業生だから」

「自主退学したくせに」

千葉先輩がボソリと。

「何か言った?」

「な、何も」

千葉先輩も片桐先輩には勝てないみたいだ。

「陽菜ちゃん今回は凛と連弾するのね」

えっ?

「あら知らなかったの?プログラムに書いてあるわよ」

プログラムなんて見てないし。

「凛は連弾と最後から2番目」

片桐先輩がウインクしながら教えてくれる。

先輩、千葉先輩にバレるじゃないですか!

「涼、顔…赤い」

悠が耳元で

分かってるつうの。


< 147 / 313 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop