不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~
「よぅ!」
後ろから肩を叩かれ
「あ、千葉先輩片桐先輩」
俺と悠は慌てて立ち上がり後ろを向き
「先輩達も来てたんですか?」
「コイツに無理矢理」
「あら失礼ね。凛のピアノ聴きたいって言ったくせに」
片桐先輩が
「私は毎回来てるのよ。一応卒業生だから」
「自主退学したくせに」
千葉先輩がボソリと。
「何か言った?」
「な、何も」
千葉先輩も片桐先輩には勝てないみたいだ。
「陽菜ちゃん今回は凛と連弾するのね」
えっ?
「あら知らなかったの?プログラムに書いてあるわよ」
プログラムなんて見てないし。
「凛は連弾と最後から2番目」
片桐先輩がウインクしながら教えてくれる。
先輩、千葉先輩にバレるじゃないですか!
「涼、顔…赤い」
悠が耳元で
分かってるつうの。