不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~



「ねぇ、藤倉君」

「はい?」

「涼君の家族?ご両親とお祖母さんは知ってるけど」

「あ、はい。前に座ってるのが両親と祖父母と叔父叔母でコイツ等は従兄弟です」

横にいる真人らを指して

すると

「青葉高校の千葉選手ですよね?」

大がおずおずと。

「うん。君は?」

「は、はい。高藤大地です。いつも試合見て…千葉選手かっこいいもん。 あ、握手して下さい」

憧れの眼差しで

「先輩すみません。俺の従兄弟でリトルリーグで一応ピッチャーやってます」

「そうか。頑張れよ」

握手をして頭をぽんぽんと。

大は感激しきりで真っ赤。

「フフ可愛い」

片桐先輩がニコニコしている。

Buー

開演のベルが。

「藤倉君達、始まるから座りなさい」

「はい」

席に着いて



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