不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~
盛大な拍手
曲が終わり先輩がお辞儀を。
一瞬…目が合った。
先輩はニコリと笑い
俺の心臓が激しく騒がしい。
――
―
発表会が終わり
「藤倉君、陽菜ちゃんよかったわね」
片桐先輩が
「ありがとうございます」
「前の練習試合の時も見たけど本当に可愛いな」
千葉先輩
「あら、どうせ私は可愛くなくて悪うございました」
「そんなこと言ってないだろ」
いつものように2人じゃれあってる。
「千恵ちゃん」
「あ、志織さん。こんばんは」
片桐先輩も『志織さん』って呼ぶんだな。
「今日はありがとう」
ちらっと千葉先輩を見て
「あ、母さん、野球部の千葉先輩」
「はじめまして。千葉悟です」
「はじめまして。いつも涼介がお世話になってます」
「い、いえ」