不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~



「千恵ちゃん達はこれからデートか?」

いきなり親父が聞く。

「えっ?ち、違います。帰ります」

千葉先輩あわあわしてる。

ま、そりゃいきなり後輩の父親に 『デートか?』なんて聞かれりゃな。

先輩案外純情だし。

「なら一緒に来ないか?」

「えっ?」

先輩達が驚いて

「おじ様」

「ん。久しぶりに全員揃ったんでこれから家で飲み会…あ、コイツ等は食べ会だが。悠も来るし」

いつものように悠に聞くことはない。

決定事項だ。

「いや、でも」

「行きたい。悟、ちょっとだけお邪魔しようよ。久しぶりに志織さんと話したいし。ね」

これで決まりだ。

千葉先輩にNOは言えない。

「はい、じゃあ」

「わぁ~千葉選手来てくれるんだ」

大が喜んでいる。

「ん?」

親父が大を見て

「大は先輩のファンなんだって」

「あ、そうなのか。よかったな」

「うん」

大は満面の笑み

それを見て片桐先輩が

「可愛い」


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