不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~
「えっ?」
千葉先輩が鳩が豆鉄砲を喰らったように目を剥いて
片桐先輩はケラケラ笑い出し
「陽菜ちゃん、またヤキモチ妬いた?」
「えっ?あ、うん」
今度は陽菜が真っ赤
片桐先輩が陽菜の頭を撫でて
「相変わらず凛が大好きなのね」
「うん。だから凛ちゃんの彼氏には絶対とびきり素敵な人でないと駄目なの。イケメンで背が高くて頭がよくて運動神経がよくて 」
なんか陽菜が先輩の父親のように見えてきた。
何故かみんな俺を見ている気がする。
悠が
「涼、お前…大変だな」
それが聞こえたのか片桐先輩がニヤニヤしてる。
めちゃくちゃカッコ悪い。
「千葉君、千恵、涼君、尾崎君、今日はありがとう」