不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~
先輩がロビーにいる俺達の所へ 。
「凛 おめでとう。よかったわよ。 ね、涼君」
えっ?
「は、はい。素晴らしかったです」
先輩がクスッと笑い
「ありがとう。陽菜ちゃんもよかったでしょ?」
「凛ちゃん、お兄ちゃんは陽菜のことなんて褒めてくれたことないよ」
先輩に言いつけてるし。
「フフフ…そうなの」
片桐先輩達も笑い出した。
俺、全く立場ないじゃん陽菜のせいで。
「凛ちゃん、おめでとう」
「あ、志織さん、おじ様ありがとうございます」
「久しぶりに凛ちゃんの『月の光』を聴かせてもらえたわ。ありがとう」
あ~
そういやお袋の好きな曲だったな。
「いえ」
「凛ちゃんはまだ帰れないのか?」
「えっ?」
「いや、これから我が家で打ち上げなんだ」
「私と悟もお呼ばれしたの」
片桐先輩の言葉に
「俺もです」
悠が慌てて言ってる。
「凛ちゃんもよかったら」
「ありがとうございます。でも」
「凛、いってらっしゃい」
背後から先輩のお母さんが