不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~



「ねぇ、涼君 あの可愛いイケメン君を紹介してよ」

いつの間にか片桐先輩は俺のことを 『涼君』と呼んでいる。

「千恵ちゃん可愛いイケメン君って?」

やっぱり陽菜が横入りを。

「ほらあの可愛い子ちゃんと一緒にいる」

片桐先輩の目線の先には…

「あ~愛ちゃんとまぁ君と和君ね。ちょっと待っててね」

陽菜が3人を呼びに。

大は千葉先輩に引っ付いて目をキラキラさせながら野球の話しをしている。

千葉先輩は大のヒーローだもんな。

いつも試合を見に来て

『千葉投手かっこいい』って連発してたからな。

「千恵ちゃん」

陽菜が3人を連れて来て片桐先輩と凛さんに

「千恵ちゃん、こっちは愛ちゃん。あの大ちゃんと双子なの。ママのお兄さんの子ども。そしてこっちのお兄ちゃんに似てんのがまぁ君こと真人君。こっちの可愛い方がまぁ君の弟で和人君。パ パの妹の子ども」

間違ってはないけど陽菜の紹介は何か変だ。

凛さんを見ると、やはり クスクス笑ってる。




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