不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~
みんなにアイスを渡し俺は悠達の所へ
「凛ちゃん、夏休みまた来てくれるんだって?」
誠叔父さん…
「はい。夏休み宜しくお願いします」
そういや先輩、親父の会社でバイトしてたって。
「凛ちゃんが来てくれたら助かるよ。 な、恭介」
「あぁ。だけど凛ちゃんの受験の支障をきたさないようにな」
「はい、おじ様 大丈夫です」
「凛ちゃんは優秀だからな。おい涼」
「ん?」
何だよ?
「ちょっとはお前も見習え」
「はぁ?」
「お前もバイトすっか?」
いったい何を言い出すんだよ。
「親父、俺は部活あるんだよ。バイトしてる時間はないよ」
あったとしても誰が親父の会社ですんだよ。
「ちょっとも役に立たないな」
「恭介さん」
「おじ様、野球やってたらバイトなんか無理ですよ。私だって辞めたから」
先輩…
「…凛ちゃん すまない」
へぇ~
親父が凛ちゃんに謝ってる。
これには驚きだ。
――
―
いや驚いたのは俺だけじゃなく誠叔父さんも瑞穂叔母さんも不思議なものを見るような。
ただ…お袋だけは優しく笑ってる。