不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~



「うん?涼君 何か?」

俺の視線に気づいたのか瑞穂叔母さんが

「何でもないよ」

「涼君ももっとうちの服着てよ」

「あんまり私服なんて着ることないし」

大抵制服とユニフォームとスエットで済む。

「真人と和に着せてるからいいじゃない」

「この子達も涼君と一緒で制服ユニフォームスエットでいいんだから。あ ~ぁ男の子ってつまらない」

「悪かったね」

真人と和人が睨んでる。

そうなんだよな。

瑞穂叔母さんは『女の子に可愛い服を着せたかった』って口癖のように言ってる。

だから陽菜と愛に色んな服を着させて写真を撮り店の宣伝にしている。

「涼君さぁ、うちの服着て写真撮ろうよ。涼君がやってくれたら真人も和人もモデルやってくれるから」

「お断りします」

「瑞穂、お前はまだ諦めてないのか?」

親父が苦虫を潰したような顔

「あら だって兄さん、涼君かっこいいもん。ね、凛ちゃんや千恵ちゃんもそう思わない?」



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