不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~



BuBuBuBu

『涼君』

「すみません。今終わりました。もう…今日は遅いですよね?」

先輩に連絡をして

『ううん大丈夫よ。この間のファミレスでいい?』

「はい。…あ」

彼処は…

『都合悪い?』

「あ、いや。もしかしたら野球部の連中がこれから行くかも知れないので」

アイツ等と鉢合わせはしたくない。

『フフフ…そうだね。彼処は我が校御用達だもんね。じゃあっと …公園を抜けた所にあるファミレスなら大丈夫だよね』

「あ、はい。彼処はうちの連中は行きませんので大丈夫です」

やはり学校に近い所へ行くもんな。

『じゃあこれから出るから。涼君先に行っててくれる?』

「はい」

携帯を切り

「おい涼、ホントに行かないのか?」

駐輪場で悠達に

「あぁ。じゃあまた明日な」

悠達を置いて自転車を走らせる。

――



ファミレスに着いて。

まだ来てないな。

奥の方の席に着き水を飲んでると

「お待たせ」

顔を上げるとにこやかに微笑む先輩がいた。


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