不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~
俺達が話していたことは聞こえてなかった筈だが
「お兄ちゃん、千葉さん、男2人コソコソして変よ。あ、まさか 」
「ん?」
陽菜が俺達を見て
「2人はラブラブ?」
「はぁ?」
「陽菜ちゃん、何を」
千葉先輩と俺の声が被った。
「ハハハ…悟と涼君、案外お似合いだったりして」
「おい千恵」
「片桐先輩、からかわないで下さいよ」
「ハハハ…」
片桐先輩と陽菜と先輩が大笑い。
「ハハハ…」
釣られて俺達も…
――
―
「さ、もうすぐパレードが始まるぞ」
「うん。凛ちゃん千恵ちゃん早く行こう」
2人の腕を取って陽菜が先に歩いて行く。
「千葉さん、お兄ちゃん、早く~」
あくまで陽菜が仕切るようだ。
「ハハハ…」
ぽんっと俺の肩を叩いて
「行きますか?お姫様達の護衛に」
「そうですね」
――
―
パレードが始まり陽菜は勿論だが先輩も片桐先輩も目をキラキラさせてパレードと花火を見ている。
――
―
「終わったね」
「うん」
「陽菜、満足か?」
「うん」
☆☆ランドを後にして晩飯にラーメンを食って帰途に。