不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~


1時間目が古文。

かなりのお年を召したじいちゃん先生なので…当然眠い。

普通でも眠いのに今日は特に。

窓際一番後ろの席だからそんなに目立たないので悪いが熟睡していた。

キンコーンカンコーン

終了のチャイムの音で漸く目が醒める。

「藤倉君、どうしたの?珍しく寝てたわね」

「……」

またいつもの軍団が周りを囲む。

「昨日はクラブ休みだったんでしょ。 何してたの?」

「え~休みだったら誘えばよかった~」

「あんたが誘ったって行かないわよね ~藤倉君」

「何よ!」

「お前等、煩い。一々人の席に来んな」

「え~話しましょうよ」

「ね~」

コイツ等…

今、俺の言ったこと聞いてなかったのか?

いや、日本語通じないのか?

自分の言いようにしか取らない。

全く信じらんない。

キンコーンカンコーン

授業始まりのチャイムが鳴り

「じゃあまた後で」

漸く自分達の席に戻っていった。

アイツ等…いったい何なんだ?




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