不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~


「はよ、涼」

「うっす、悠」

親友の悠真と途中で会い一緒に行く。

学校に着きユニフォームに着替え

――



今日もしごかれる。

「明日は練習試合だと言ってもお前等はレギュラーが掛かってんだからな。 力抜くなよ」

「はい」

春季大会が終わり次は夏期大会だ。

またレギュラー争いが始まる。

確かに俺は今レギュラーだが、レギュラーでいれる保証はない。

何が何でも勝ち取らないと。

当然みんなもレギュラーを狙ってるから必死だ。

「涼」

「あぁ、絶対レギュラーは譲らない」

「おぅ」

プロになれる程の実力がないのは初めから分かっている。

だけど、俺は子どもの頃から野球が好きで、だからやれるところまではやりたい。

野球を辞めた時に悔いは残したくない。

やりたくても…やれなくなった人もいる。

その人達に比べたら好きな事が出来るのは恵まれてる。

先輩に対して恥ずかしい事はしたくない。

…って、俺 何を考えてんだ。

「おい、おい涼って」

「へっ?」

「何ボケてんだよ?帰るぜ」

「あ、あぁ」

着替えを済ませ帰途に

「じゃあ明日な」

「おぅ」

悠と別れて家へ



< 24 / 313 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop