不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~
そして俺達は警察へ。
経緯を改めて説明するのと先輩の録音した携帯を提出するために。
親父はその間ずっと廊下で待っていてくれた。
「親父」
「済んだのか?」
「あぁ。陽菜は」
「さっき病院から此方に来て話しをしている」
「1人でか?」
「志織が付き添ってるから大丈夫だ。でもまだ時間がかかるようだからみんなは先に帰りなさい」
親父が先輩達に
「家族も心配している」
「おじ様、陽菜ちゃんを待ってちゃいけませんか?」
先輩…
「凛ちゃん」
「家には連絡しますから」
「おじさん、俺も。このまま帰ったって気になるだけだから。陽菜ちゃんの顔を見てから帰りたい」
「おじ様、私達も」
「お願いします」
悠、千葉先輩、片桐先輩…
「じゃあ家に連絡だけは入れてくれ。本当にありがとうな」
親父がみんなに頭を下げている。
親父…