不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~


「あらあら しめっぽくなっちゃって。食べましょう、ね」

お袋が話題を変えるように

「涼、食べなさいよ」

「あ、うん」

「涼君、ごめん」

「いや、俺の方こそ何も知らないから」

「涼も凛ちゃんももう止めろ、な」

親父…

「おじ様、すみません」

「凛ちゃん、謝ることないから、な」

「はい」

「凛ちゃん」

陽菜が

「今晩も泊まってくれる?」

「えっ?」

「だって先生達帰って来るの明日でしょう。だからね」

「そうよ、凛ちゃん泊まってよ」

「志織さん…はい、ありがとうございます」

先輩、今晩も泊まるんだ。

「いいなぁ、愛も泊まりたい」

「愛ちゃんも一緒に寝ようよ」

陽菜が誘ってる。

「うん、ママいいでしょう?ね」

「愛、迷惑よ」

「お姉さん大丈夫よ。明日送って行くから」

「志織ちゃん」

「ママ、お願い」

愛が手を合わせて叔母さんに頼んでる。

「仕方ないわね。ちゃんと叔父さんや叔母さん、凛ちゃんの言うことを聞くのよ。凛ちゃん、遠慮なく怒ってね」

「フフフ…はい」

「わぁ~ママありがとう。凛ちゃん一緒に寝よ」

今日初めて会ってこんだけなつくなんてよっぽど子ども好きなんだな。

「いいなぁ~僕も」

大まで

「大は駄目でしょう。明日朝から練習あるんだから」

大も俺の影響でリトルリーグで頑張ってる。

「チェッ!」

「ハハハ…「フフフ…」」

大の膨れっ面を見てみんか笑い出した。

やっぱり直ぐ膨れるのは高藤のDNAだな。


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