不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~



それからはみんな焼肉を食べ

「はぁ~お腹いっぱい」

陽菜が満足そうに。

「凛ちゃん」

「うん?」

「明日どうする?何して遊ぶ?」

完全に自分の友達と思ってる。

「あ、ごめん。明日」

「えっ?何か約束あるの?」

陽菜が悲しそうに。

「明日ね、涼君の練習試合見に行くの。結構みんな応援に行くのよ」

確かに、練習試合だけど応援は多い。

「じゃあ陽菜も行く」

「愛も」

「えっ?お前等も来んの」

「いいじゃん。応援したげるんだからありがたく思いなさいよ」

何でお前は上から目線なんだ?

「ハハハ…涼、生徒以外でも見に行ってもいいんだろう?」

「ん。明日は〇〇球場だから大丈夫だけど」

「なら凛ちゃんさえ構わなかったら陽菜と愛を連れて行ってくれるか?」

「はい」

「わぁ~よかったね愛ちゃん」

「うん」

「パパ達は行かないの?」

「そうね」

「パパはママとデートすっから」

「き、恭介さん」

「ん、たまにはいいだろ」

「でも」

「フフフ…おじ様、志織さん、ゆっくりデートしてきて下さい。陽菜ちゃん、いいよね?」

「うん。お土産買って来てね」

「あぁ」

親父が満足そうに。

はぁ~

先輩に子守押し付けてまでお袋とデートしたいのかよ。

「涼、何だ?」

「えっ?」

「何か文句でも」

知らない間に親父を睨んでたようだ。

「別に何でもねえよ」

「ククク…」

笑ってるし。



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