不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~
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「おい、涼って」
「あ、あぁ」
相手校と挨拶をしてベンチ裏へ
軽くミーティングして今日は終りだ。
着替えて球場を出ると
「お兄ちゃ~ん」
結構応援してくれてた生徒が待っていた。
その中から陽菜と愛が飛び出して
「おぅ」
「おめでとう」
「あぁ」
「何よ、もっと喜んでよ」
陽菜が膨れてる。
「ハハハ…陽菜ちゃん 今日も可愛いね」
「悠ちゃん!悠ちゃんもかっこよかったよ」
「ハハハ…サンキュー。で、こっちの可愛い子ちゃんは?」
「愛ちゃん。私の従姉妹なの」
「従姉妹か、どおりで似てると思った。こんにちは」
「こんにちは。高藤愛です」
愛が恥ずかしそうに
「尾崎悠真です。宜しくね」
「うん」
悠の笑顔に愛が赤くなってる。
悠は女にモテる。
愛のような子どもにも。
人当たりがいいからな、俺と違って。
あれ、ところで先輩は?