不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~
家に帰って暫くすると
ピンポーン
ガチャッ!
「よっ!」
「慎吾叔父さん」
「悪いな愛を押し付けて」
「俺じゃなくて先輩にですよ」
「ハハハ…泉に聞いてる。恭介さんと志織はデートなんだろ」
「そっ!お袋とデート出来るってデレデレ」
「ハハハ…」
2人してリビングへ
「パパ、早かったのね」
「早いと怒られるのか」
「おじさん、愛ちゃんまだ凛ちゃんと一緒にいたいから」
「うん?凛ちゃん?申し訳ない、愛が迷惑かけて」
叔父さんが先輩に頭を下げてる。
「い、いえ、困ります。あ、頭を上げて下さい。私、何にもしてませんか ら。一緒に遊んでただけですから」
先輩が恐縮然り。
「そうだよパパ。凛ちゃんと陽菜ちゃんと遊んでただけだよ。迷惑かけてないよ。ね~凛ちゃん」
「フフフ…」
愛の言葉に先輩も笑うしかないよな。
「愛、お前の友達じゃないだろ」
「違うよ友達だよ。ね~凛ちゃん」
愛が先輩に同意を求めてる。
「フフフ…そうよね、友達よね」
「ほら、パパ」
叔父さんは苦笑いだ。
「分かった、分かった。さ、帰るぞ」
しぶしぶ
「は~い。じゃあ凛ちゃん、また遊んでね」
「うん」
先輩が愛の頭を撫でて
「またね」
玄関まで見送って
「じゃあな、恭介さんと志織によろしく」
2人が帰って行った。