不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~
「凛ちゃん」
陽菜が甘えて
「ピアノ弾こうよ」
先輩を引っ張ってリビングへ
陽菜の奴、やっと愛から先輩を取り戻してへばりついてる。
――
―
コイツ、もしかして俺のライバルか?
って…
俺、今何考えた?
陽菜が俺のライバル?
俺…
やっぱり…
あっ!
ピアノの音
これは陽菜が弾いてるんじゃないな。
強く…だけど優しい…
先輩の音。
リビングに行き、ピアノに向かってる先輩を見て
また、胸の奥が騒がしい。
俺…
完全にイカれたみたいだ。