不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~
再び車に乗り
フレンチレストランへ
私の知らない間に予約を入れてくれてたみたい。
車だからお酒は飲めない。
でも
「恭介さん、飲んで下さい。帰りは私が運転しますから」
「ん、だけど帰ったら凛ちゃんを送らないと」
「フフフ…その役目は恭介さんじゃなくて涼の役目ですよ」
「フッ そうだな」
ワインをオーダーして
私はミネラルウォーターだけど
「乾杯」
久しぶりに恭介さんと2人ゆっくりとランチタイム。
「ん?」
「あ、いや、久しぶりだなと思って」
「だな。最近2人だけで飯食いに行くなんてないからな」
会社もお弁当持参だし。
外食するって仕事がらみか家族でだしね。
「フフフ…」
「ん?」
「たまにはデートもいいですね」
「だからそう言ってんだろ。もう陽菜も大きくなったから大丈夫だし」
「フフフ…また凛ちゃんに押し付けるんですか?」
「ハハハ…夏のバイト代に子守り手当てを上乗せすっか」
「フフフ…そうですね。だけど受験生なのにバイト大丈夫かしら?」
「ん~本人が来たいつってるんだから。毎日毎日勉強漬けは嫌だって」
「確かにね。テニスやってたら合宿とかあるんだし大丈夫かも。 何なら合間に勉強してもらってもいいし。うちは優秀な社員さんが多いから凛ちゃんが頼んだら誰かが教えてくれるわね」