不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~



「フフフ…」

先輩の笑い声が

「涼君 ありがとうね」

えっ?

先輩の方に向き直って

「じゃあ」

「あ、ううん、ごめん。好きだけど男の人って見てない」

「……」

「あまりにもいきなりだから」

「……」

「友達じゃ駄目?」

「友達」

「…やっぱり駄目か」

「友達からお願いします」

「えっ?」

「全く無視されるより…さっきも言いましたが絶対俺を好きにさせますから」

「……」

「友達から始めて下さい」

「ハハハ…」

へっ?

先輩が急に大爆笑しだした。

「涼君ってやっぱりおじ様に似てるわ」

「えっ?」

「涼君は志織さんに似てるって思ってたけどやっぱりおじ様に似てる」

親父に…

俺が…

似てる…


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