不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~
第6章 志織と涼介
家に帰って
風呂に入り自分の部屋へ …
いきなりだったよな。
普通告る時ってもうちょいシチュエーションとか考えるもんだよな。
だけど先輩を好きだって自覚したら言わずにはいれなくて。
やっぱり親父に似てんだろうか、このせっかちさは。
『友達』か。
フラれなかっただけでも良しとすっか。
はぁ~
だけど…
どうしたら先輩に好きになってもらえる?
俺…初めてだからよく分かんない。
こんな時、親父なら…って駄目か。
親父もお袋が初めて好きになった人だって言ってたしな、誠叔父 さんが。
叔父さん曰くかなりしつこく迫ってお袋が根負けしたらしいし。
親父みたいに迫るのも何か二番煎じだし。
って俺まだ高校生だし先輩は受験生だし。
先輩の邪魔はしたくない。
親父は絶対お袋の邪魔をしてたに決まってんだ。