不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~
「女子に興味示さないお前が水島先輩と仲良くしてるから変に勘繰ってんだよ」
「……」
「昨日、俺達が一緒にいたのを見てた奴等もいるからな。俺もクラスの奴等に聞かれた」
「ん?」
「俺達と水島先輩がどんな関係かって。まぁ、野郎共はただ単に羨ましいだけだけど…女子はな」
「うぜー」
「ハハハ…」
「で、悠は何て答えたんだよ」
「あぁ、涼の妹の知り合いだって。真実だろ」
「あ、あぁ」
「知り合いってだけでも変な妄想抱く奴はいるからな」
「……」
「話が膨らんでお前と先輩が付き合ってるって噂が飛び交うんだろうな」
「はぁ?アホらし。てか先輩に対して失礼だろ」
「まぁな。あ、5分前だぜ、戻ろう」
「お前1人で戻れ。俺何かかったるいからフケる」
「お前がか?珍しいな。まぁ、いい や。じゃあ後でな」
「ん」
悠が屋上から教室へ戻る。