不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~


「俺 もう寝るから」

いつまでも親父の玩具をやってられっか!

「そうね、明日も早いんだし。おやすみなさい」

「おやすみ」

「ククク…涼」

「ん?」

「逃げんのか?」

「なっ、何だよ!」

「恭介さん、いい加減にして下さい。 涼をからかうのは」

お袋が言うと

「ん?お前は涼を庇うのか」

「……」

「親父…俺にヤキモチ妬いてどうすんだよ?はいはい、俺は消えるからお2人仲良くな」

「ち、ちょっと涼」

お袋また赤くなってっし。

どんだけ可愛いんだよ。

2人に手を振って部屋に。

ん?

携帯が…

メールか。

……



先輩!

『涼君、今日はありがとう』

それだけの短い文章だけど…

俺の気分を上げるのには充分だ。

『先輩、いや凛さん。此方こそありがとうございました。また一緒にハンバーガー食べに行きたいです。あ、ハ ンバーガーじゃなくても凛さんの好きなもので』

ってメール見たら引くよな。

てか、俺も引くし。

『凛さん、此方こそありがとうございました』

簡単だけどこれで…



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