刹那
羽
♪
バタタタッ・・・・・・
雨が窓に当たって不快な音を出した。
――今日、翔とデートの筈だったのに・・・・・・
なんか、よくない事が起こりそう――
拭いきれない不安。
私は、ギュッとクッションを抱いた。
♪
リリリリン・・・・・・リリリリン・・・・・・
電話の音が響いていた。
「・・・・・・?」
どうやら、家に誰もいないようだ。
ベルの音が大きく鳴り響く。
階段を下りながら、あくびをした。
「もしもし?」
私が言うと、電話の向こうからすすり泣いている様な声が聞こえた。
「あの・・・・・・?」
怖くなって聞き返すと、小さな声だけれど、何かが聞こえた。
『翔が・・・・・・』
その声から、文子さんだという事がわかった。
だが、何か様子がおかしい。
「どうしたんですか?」
『翔がっ・・・・・・いなくなっちゃった』
"いなくなっちゃった"
そう言われて、私は走り出していた。
翔・・・・・・翔・・・・・・翔・・・・・・
どこいっちゃったの――――――・・・・・・!?
バタタタッ・・・・・・
雨が窓に当たって不快な音を出した。
――今日、翔とデートの筈だったのに・・・・・・
なんか、よくない事が起こりそう――
拭いきれない不安。
私は、ギュッとクッションを抱いた。
♪
リリリリン・・・・・・リリリリン・・・・・・
電話の音が響いていた。
「・・・・・・?」
どうやら、家に誰もいないようだ。
ベルの音が大きく鳴り響く。
階段を下りながら、あくびをした。
「もしもし?」
私が言うと、電話の向こうからすすり泣いている様な声が聞こえた。
「あの・・・・・・?」
怖くなって聞き返すと、小さな声だけれど、何かが聞こえた。
『翔が・・・・・・』
その声から、文子さんだという事がわかった。
だが、何か様子がおかしい。
「どうしたんですか?」
『翔がっ・・・・・・いなくなっちゃった』
"いなくなっちゃった"
そう言われて、私は走り出していた。
翔・・・・・・翔・・・・・・翔・・・・・・
どこいっちゃったの――――――・・・・・・!?