俺じゃない方が
『お母さん……。何でカナタの事をコウヤなんて呼ぶのかしら? もうあれから3ヶ月も経つのに言うのはおかしいわ。もしかしてお母さんボケたんじゃ……』
『ボケてないだろ!! カナタをコウヤと呼ぶ以外、家事も畑仕事もちゃんと出来てるし、俺達の名前は間違えないじゃないか』
『確かにそうね……』
『きっとお母さんはコウヤじゃないと分かっているはずだ』
『待ってよ。それってどういう意味?』
『お母さんはカナタと知っていて、コウヤと呼んでるんだ』