海の青



夏は無情にも終わりを告げて
傷心なアタシは
心の傷を癒すより早く
学校という日常に流れ込んで行く



海はいつも身近にあった



学校の行き帰り
潮の香りを肺いっぱいに吸い込んで



歩く道には視界いっぱいに
海が広がる



幼い頃からその光景は変わらず
17になった今でも続いていた



海の見えるこの街は小さく
アタシの見ていた世界も小さかった



だから
今小さな世界の少ない住民に
拒否されたぐらいで
ここまでの心の傷を負うのは
お門違いもいいとこだった



アタシによくみあった言葉がある
____井の中の蛙大海を知らず




それはアタシをよく表した



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