箱庭
ボーンボーン
低い音が響く
鐘が5時を告げる
僕は厚い資料をまとめ、お先に失礼します 、と告げBDLを出た
僕は上野さんの言葉が頭から離れない
僕はエレベーターにのり11のボタンを押していた
ポーン
屋上につき、ぼくは前に進んだ
僕の心臓は、いつもより心拍数が多い気がする
ドアが開くと、さっきと同じ景色が広がっていた。
…?
大きな木によりかかっている少女がいた
だれだろう…
ぼくは恐る恐る少女に近づく
多分15歳、16歳あたりだろうか、
全くと言っていいほど日焼けしてない白い肌に、少しクルクルしてる長い茶髪
ワンピースから伸びた細い腕と足
誰もが羨ましがるような、長いまつげ
そして、その顔は大人っぽいような、子供っぽいような
つい、みとれてしまう…
ぼくが近づくと、気がついたのだろうか、少女は目をぱちっと開けた
「っ!!」
ぼくは、驚きのあまり悲鳴をあげそうになった