箱庭


「そうなんだ。まぁ、その後は血清の材料としてここの庭で監視してるんだけどね。」





逃げたら困るからね…




「雨君、真実は残酷だねぇ…。」





クラクラする頭を支える




グチャグチャになった思考回路




上野さんは相変わらずいつも通りにはなし続ける




「でも、雨君と会ってから人間に興味を持ったんだよね。」





今まで人間に興味無かったからみんなびっくりしてた




…今まで僕が叶えようとしていた夢は、アセビを傷つけることだったんだ




多分今、ぼくは泣きそうな顔をしてる







「まあ、僕達的にはもう会わないで欲しい………かもね?」



上野さんはにっこりと笑った



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