箱庭
アセビside
ポーン……
あめ!?………
………みゆき
ドアには、丸い物を持ったみゆきがいた
「あら?雨君また今日も来てないの?」
わたしはコクリと頷いた
「あめ風邪ひいたの?」
「いや…今日の朝も会ったんだけどな………?」
なんだろうこの気持ち……。
嗚呼、そうか、わたしはあめに会えなくてすごくさみしいんだ……
「あ、アセビちゃん。今日はみかんって言う珍しい食べ物なのよ?」
ほら、あーん
みゆきの言うとうり口を開ける
みゆきは、わたしにオレンジ色の三日月形の食べ物を口に入れた
口の中で味が広がる
わぁ、甘い……でも少し酸っぱい……
「おいしい…!」
「うふふ。じゃあ、また明日来るわね?
もう遅いからはやく寝なさいよ?」
そう言ってみゆきはドアの中に入って行った
…………よし。
わたしは庭を抜け出した…。