双子~パーフェクト王子VSヤンキー王子~番外編(大人編)
結局
その夜は、ずっと蓮先輩に振り回されっ放しだった。
「ハァッ…」
思わず何度も溜め息を吐く。
「どうしたの?
倉田さん。溜め息ばかりで…」
そう訊ねてくる四藤さん。
「う~ん。
ちょっとね…」
「彼氏と喧嘩でもしたの?」
ズキッと胸が突き刺さる。
「…少しだけね…」
苦笑いしながらそう伝えた。
「そっか…」
だが、後ろから
「倉田~お前また、やったな!?」と怒りの声が
ギクッ!!
振り向くと三浦先輩だった。