双子~パーフェクト王子VSヤンキー王子~番外編(大人編)
翌朝
目を覚ますと蓮先輩の姿は、無かった。
私達は、そのままこのホテルに泊まったからだ。
ちなみにココ…最高級のホテルで高遠寺家が経営をしている。
書き置きに『先に会社に行く』と書いてあった。
(相変わらず…忙しいのね)
でも、私を信じてくれた。
うろたえるな…って言ってくれた。
厳しい言い方だったけど、その言葉は…とても優しい言葉に思えて嬉しくなる。
「えへへ…」
ゴロンとベッドに転がる七海。
だが、肝心な事をすっかり忘れていた。
時間は、すでに過ぎてることに…。
「いやぁぁ~遅刻じゃない!!?」
慌ててシャワーもそこそこに着替えホテルを飛び出す。
ホテルから会社まで少し距離がありタクシーで行っても間に合う訳がない。