双子~パーフェクト王子VSヤンキー王子~番外編(大人編)
「何だ?ずいぶんと安心した顔してるんだな?」
「そりゃあ、今まで上司だった訳ですし…でも、まさか三永先輩が飛び出して来るなんて思わなかったから驚きました」
「そりゃあ、こうなるだろうと兄貴は、前から予測してたからな。
まんまと計画通りにあいつは、動いてくれたし」
「…えっ?」
三永先輩の言葉の意味が分からない。
「つまり、大体の犯人の目星は、ついていた。ただ、徹底的な証拠が欲しかったからな…ちょっと餌をまいておいた」
餌…?
そうしたら何かハッと気づく七海。
「まさか、私を餌にしたんじゃ無いでしょーね!?」
「…当然だろ。
お前ほど餌に向いてる奴は、いない。
お陰であちらこちらで食いついて来やがったしな…」
ニヤリと笑う蓮先輩。
ムカッ
「一体どこまでが、餌だったんですか!?酷い」
怒りながら訊ねる七海。