双子~パーフェクト王子VSヤンキー王子~番外編(大人編)
「お前が作成していた書類データ。
全部本物だと思ったのか?」
「…えっ?」
どう言う意味だろうか?
意味が分からない私に森安先輩は、
「お前に渡してある資料全て我が社でボツにしたもんだ。つまり…」
「我が社のヒットになるはずも無い偽物だ!例え他社にパクられようが、痛く痒くもない」
キッパリと言い放つ。
ガーン!!
あまりのショックで言葉も出なかった。
つまり蓮先輩にとったら、今回の私が起こした事件なんてどうでもいいって事だ。
いや、むしろ…事件を起こしてくれたほうが、ありがたいほどだろう。
つまり…私は、利用されるだけされたって事?
理解するほどに怒りが込み上げてくる。
カチンッ
何なのよ…それって!?
私は、あなたの餌やオモチャじゃない。