双子~パーフェクト王子VSヤンキー王子~番外編(大人編)

「…くっ…あんたは、まだ俺の人生より会社の使命を選ぶのか!?」

「何も分かって無いのは、お前の方だ。
家族を守るって事は、会社を守るのも同じ事…お前のは、ただの恋愛ごっこだ!」
そう言って取り合ってもくれ無かった。

言うだけ言うと部屋に戻って行く父親。

「…蓮様…」
森安の言葉を無視するように壁を殴りつける蓮。

ドンッ!!

「…っ!!」
悔しそうな表情をする。

私は、そんな蓮先輩の事情を知らなかった。
なので…

どうしてもアリサとの関係が気になって気になって仕方がない。
ムカつくし…。

「七海ちゃん。
そんなに食べるとお腹壊すわよ?」

「大丈夫。
志穂さん。お代わり」
そう言い茶碗を差し出す七海。

今は、実家の倉田家に遊びに来ている。

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