【完】ワガママクイーン
「・・・。私も・・・家族を選ぶと思います」



「そっか・・・。俺と同じ考え方の子がいてくれて良かった!」



「でも、私もきっと嫉妬しちゃうと思います・・・」



「え・・・?」




「私、普段から百合愛の事が羨ましいなぁって思ってて・・・
光輝先輩に可愛がられてて・・・いいなぁって・・・」


そう言うと、光輝先輩が急に立ち上がった。



「え!?ど、どうしたんですか?」



「ちょっとトイレ」



「は、はい・・・」



お、怒らせちゃったのかな・・・どうしよう・・・




「ねぇねぇ?君一人?」



「え!?」



私は急に1人の男の人に声をかけられて
驚いた。


こ、これは・・・ナンパ!?



「一人なら一緒にクレープ食べない?」



「え・・・いえ、クレープならさっき食べたし
ひ!一人じゃ―――」




「じゃあ。アイス食べ行こうよ!」



「ええ!?だ、だから一人じゃ―――!」



「おい、俺の彼女にナンパしてんじゃねぇよ?」



いつの間にか光輝先輩がその男の後ろに立っていた。




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