【完】ワガママクイーン
「斗真は・・・、才能だって言うけど・・・
実際才能があるのは兄さんの・・・早乙女光輝の方なんだから!!」



最後の方は、ほぼ言い捨てるように百合愛は叫んだ。



「なんだよそれ・・・?」



「え・・・?」



「お前って・・・。ホントッ!ワガママだな!!」



「な!なによ!!」



「どれだけ贅沢な悩みだよ!!それ!!
お前は・・・お前には努力できる才能があるじゃねぇかよ!!」



「・・・・・・!」



「ホントーに羨ましいくらいだよ!
努力できる才能っていうのはな!なんでも出来る才能と同じだよ!!」



「優・・・?」




「そりゃ、努力したってできないことはあるさ!
無理なことは無理って時も!!でもな!何もできないよりはマシだろ!?」



俺は息を切らせながら最後にこう聞いた。



「違うのかよ!!??」



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