私、恋をしている
ランチタイムになり、メールをチェックする。芳賀さんからの、返事がない。私、芳賀さんにメール、したやんな？


「舞ちゃん、ランチ行こ！」


夢さんが声をかけてくれた。はーい！と返事をして、スマホをポケットにしまった。休みやから、まだ寝てるのかもしれへん。気にしやんとこ…。


姉さんと夢さんの後ろに続いた。1階は倉庫になっていて、飲料類の在庫があり、駐車場にはトラックが停めてある。今は、ルートセールスマンが出かけているため、芳賀さんのトラックだけが駐車場に停まっていた。


私、なんか嫌われるようなこと、したやろうか…。やっぱり、福岡さんのことで、芳賀さんを利用したから？芳賀さん、おとなしい人やから、口には出さんだけで…。


「舞ちゃん、どないしたん？」


姉さんたちが私に声をかけてくれて、ハッとした。芳賀さんのトラックの脇で、無意識に足を止めていた。


「あ、すみません！何を食べようか、考えてました！」


そう言うと、慌てて姉さんたちの元に走った。


あんまり、考えんとこ。



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