理想UnderLINE?!
1.わたしの理想
理想
「っだあーーーーー!!!!まじ彼氏欲しい!!!!」
朝から彼氏欲しさに雄叫びをあげているのはわたし、小林 理沙子。
高校1年生になり、一学期も半ばになったというのに、彼氏が…できない。
ほかのみんなが、同クラス、部活、先輩…と、どんどん彼氏ができてるなかわたしは、寂しくフリー状態。
「理沙子、理想高すぎなんだよ」
そう言って笑うわたしの友達の1人の、高嶋 愛華。
クールで大人っぽくて、さらに美人。すごく頼れる存在かな。
「理沙子の理想って、なんだっけ??ま
た聞きたい」
この子もわたしの友達、峯岸 ちえ。
とにかく元気で、ツボがよくわからなかったり…まあ、とりあえず変な子。
童顔で、低身長っていうルックスでモテてる…らしい。
「べっつに、それ程高くないし〜。んーとね、頼り甲斐があって、男らしくて、リードしてくれて…あ、モチロン顔もイケメンね?それで高身長で、イケメンボイスで…」
「ぶっ!!!そうだった、それか!高すぎだよ」
わたしがまだ言い終わってないのにちえが笑った。
「そんな男、漫画でもない限りいないって」
愛華の言ったその言葉がわたしの心にグサっと刺さった。
「…いつか見つけてやる!みてろよ!」
こんなこと言ってるけど、愛華の言う通りだとわかってる。
それがなんか自分の中でモヤモヤして意地張っちゃうんだよね。
「ふ〜ん?まあ頑張んな〜」
愛華がそういったときホームルーム始まりの知らせのチャイムが鳴った。