永遠の場所
＊いつでも不器用で
そんな悶々とした気持ちのまま、２週間が過ぎていた。
その間、一切連絡はなかった。
だんだんと不安になって、私からも出来なかった。
由佳理にも相談が出来なかった。
冴えない表情の理由が、ここにある気がして何も言えなかった。
理由を知るのが怖かったんだ。
そんなある日、久しぶりにラインが来た。
“一緒に観に行こう”と言ってから、ずいぶんと日数が経っている。
だから、もうその話しはしないだろうと思っていた。
なかったことにするだろうと思っていた。
なのに彼は、避けることをしてくれなかったんだ。
《返事遅くなってごめん。ちょっと考えてて。
亜季は、俺と会いたいの？》
