永遠の場所
卑怯な仕方だけど、これでいいんだと思った。
これで、誰も困らせることはないと思った。
だけど、思った以上に自分にダメージがきていた。
まともに食事は喉を通らないし、体がいうことをきかない。
仕事も休むしかなかった。
何でこんなことになったのだろう。
自問自答を繰り返していた。
数日後、なんとか起き上がれるようになった。
食事は取れないけど、水分は取らないとと思い、キッチンまで行って水を飲んだ。
その時、インターホンが鳴った。
「はい……」
誰かも確かめずに出た先には、由佳理が立っていた。