永遠の場所
*永遠の場所
それから、毎日のように由佳理は様子を見に来ていた。
日常のこと、仕事のことを話していた。
1番話したいであろう話題には触れることはなかった。
私も、話しはしなかったから。
そんな由佳理の看病もあってか、すっかり元気になった。
痩せ細っていた体も、ある程度元に戻った。
そして、何日かぶりに外に出た。
「あー、生き返るっ」
外の空気が、凄くおいしいと感じた。
「やっぱり、外がいいでしょー」
由佳理が満面の笑みで言う。
結局、元気になるまで由佳理には迷惑をかけてしまった。
当の本人は、全然気にした様子はないけど。
「ところで、今日はどこに行くの?」