サムライプリンス
第四十話
「本日お呼び致しましたのは…」
(…………?)
「アン王女の幸せを願った…
イワン王子からの
ご要望でございます。」
(…………?!)
アンも何も聞かされていないらしく
執事の言葉に呆然としたまま
耳を傾ける。
「勿論お二人のご意志が一番でありますが……」
そこまで言うと
執事が気合いを入れるように
スウっと息を吐く。