サムライプリンス
第一話 出会い
「爺、今日はもう下がっていいわ」

都内有名ホテルの最上階ーー

初夏の風に優しく揺れる木々を、
広い窓から見下ろしながら

疲れた素振りを見せ執事を下がらせる。


「畏まりました。
ごゆっくりお休み下さい、アン王女」

パタン

コツコツコツ……足音が遠ざかるのを確認する…


ニヤリ。


ふふ〜
この時を待ってたのよね〜♪!
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