サムライプリンス


「はぁ?!

何言ってんだ?」


だが、どう見ても
嘘をついているとは思えなかった。


アンは寂しそうな表情を浮かべると
意を決したように歩き出す。


「ジイ、勝手に抜け出して

ごめんなさい…

今日は、この方が

ずっと守ってくれましたーー」



老人にそう言うと

俺の方に振り返り…



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