サムライプリンス
第三十一話
「うっわ!豚!!」
「ケッケン様っ
こっこちらは王子ですぞっ!
口をお慎み下さいませっ」
執事は汗をかきながらケンの暴言をとめようと必死だった。
イワン王子と対面したケンはーー
ニヤリと笑い
静かに告げた。
「ちょうど良かった。俺もあんたに話があったんだ…」
執事は恭しくお辞儀をし部屋を出る。
ケンとイワンはお互いソファに向かいあって座る。
イワン王子は緊張した面持ちでオロオロしながら視線を泳がせる。
ケンはソファの肘掛けに肩肘をつきリラックスした様子で足を組む。
暫しお互い…沈黙が続く。。
そんな中
ケンは沈黙を破り
イワンに問いかける。