サムライプリンス
第三十二話

「……で

俺を呼んで

一体何の用?」


ケンは厳しい表情でたたみかける。


「アンの事か?」


その言葉にイワンは、うつむいたまま手をギュッと握りしめ唾を飲む。


「は…はい…」


王子の威厳も何も感じられない、か細い声でイワンは話し始めた。



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