サムライプリンス
第三十四話
「ぼっ僕は
不安だったんだーー
自信無くて…
君のように格好良くも無いし…
何処へ行っても”美女と野獣”と言われるし……
ーーーだけど
アンに悪い事をしたーーー
今からでも
やり直せるだろうかーー」
イワンが涙ながらに心からの素直な気持ちをつぶやくと
ケンは、にっと笑い
「分かればいーんだ
またふざけたマネしやがったら
俺が王子の座奪うからなっ
覚悟しろっ
二人でしっかり王国守っていけよっ」
そう言い
スッキリした笑顔を見せた。
「はっはいっ
ありがとうございますっ」
イワンは深々とお辞儀し
涙をふきながら
ケンを
見送ったーーー