とある教師のとある物語
「先生は学生時代どんな人だったんですか?」
勉強の質問が終わったためしばらく無駄話をしていた。
彼女がそうたずねてきたので、
「教えてあげる。誰にも言っちゃだめよ?誰にも話したこと無いんだから。」
「はい!」
そう元気に頷いたと思ったらせかすようにキラキラした眼差しでみてくるので、
今から私のあんな暗い話を聞かせてしまっていいのだろうか?
と、とまどってしまうほどだ。
「後悔しないでね?」
念をおしたがこの子は全く聞いていないので、
ゆっくりと私は話を始めた。