とある教師のとある物語
母親の水城組も父親の御浜組もここらじゃどちらも有名な組。
ってゆうか、世界の№1と№2だから世界的有名な組かな。
水城組が№1で御浜組が№2だったんだけど、母親の方は一人っ子で小さいころから組を継ぐため、若頭として実力をつけるための教育をたくさん受けていたようだ。
だがその一方で父親の方は双子で私の父親は弟だった。兄の方はそれこそ私の母親のように育てられたが、私の父親は普通に育てられた。
一般の目から見ると普通の方がいいと思われがちだ。
しかし裏の世界に生まれた者に関しては逆。
組を継げずにただただ普通に育てられるのは苦痛にしか感じないのだ。
最初から期待されていないのだから嫌気がさすのだ。
そんな私の父親は、目に光が無く、あまり表に表情をださなかった。
そんな正反対な両親が出会うのはまさに運命的だった。
私の父親は私の母親が当時副社長として勤めていた水城財閥の開いたパーティーで出会ったんだって。
二人とも一目惚れだったって何回も聞かされた。